送電線鉄塔建設工事は1990年頃から1996年頃にかけて多く行われ、施工会社が当時から保有しているクレーンは老朽化していることが課題となっています。そのような中、2022年以降、東北地方と東京間を結ぶ送電線工事など、鉄塔の新設・建替工事が増加しております。
アクティオでは、送電線鉄塔建設に必要なクレーン「クライミングクレーン」「ジブクレーン」を導入いたしました。
「クライミングクレーン」は送電線の鉄塔を建てるための専用クレーンになります。従来のマスト※1はトラス※2マストになっておりましたが、コラム※3マストに変更したことで剛性力が増し、最大自立高さ28m、最大設置高さ150mまで上げることが可能になりました。鉄塔の建築方法はクライミングクレーンを中心に周りを覆うように鉄塔を組んでいきます。途中でクライミングクレーンが倒れないようにマストと鉄塔を支線(ワイヤー)で繋げ、支えます。最大自立高さが高くなったことで、この支線の間隔(10~22m間隔)が長くなり、取り付けの作業工数が削減されました。
「ジブクレーン」は、深礎基礎工事・資機材運搬等で長期間必要不可欠なクレーンとなります。従来機は仮設発電機を必要としていましたが、本機械はディーゼルエンジン搭載のため、仮設発電機が不要となります。操作は操縦席から操作する方法と無線リモコンで遠隔操作する方法の2通りあります。
送電線の鉄塔を建設するまでには「調査・設計」「仮設工事」「基礎工事」と様々な工事があります。「調査・設計」では測量・通信機器、「仮設工事」では車両関係や林業機械、「基礎工事」ではバックホーやカニクレーンなどが活躍し、送電線鉄塔工事全体をアクティオがフルサポートできます。
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