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京都・平安神宮神苑池底清掃をアクティオが実施

池に生息する希少な生物を守れ!

総面積7,203㎡の池を浚渫(しゅんせつ)

平安神宮の庭園

平安神宮の庭園

平安神宮は京都を代表する神社のひとつで、4つの池を配置した京都でも有数の庭園があることで知られています。2019年6月~9月、アクティオは、この平安神宮の庭園にある池の浚渫(しゅんせつ=池底のヘドロ除去)工事を実施しました。平安神宮からの要請により実施したこの工事は、長年にわたり溜まった池底のヘドロを除去することで、庭園の美しい池を取り戻し、池に住む絶滅危惧種イチモンジタナゴなど日本固有の生物を守ることを目的としたものです。

絶滅危惧種イチモンジタナゴ。かつて平安神宮の池に多数生息していた。現在は激減

絶滅危惧種イチモンジタナゴ。かつて平安神宮の池に多数生息していた。現在は激減

貴重な生態系を守る神宮の姿勢にアクティオが共感して実現したこの取り組み。準備段階から完了まで約1年にわたったプロジェクトの全貌は、2020年3月、BS日テレでスペシャル番組として放送されました。

池の水位を下げ、ヘドロを人海戦術で吸引した

池の水位を下げ、ヘドロを人海戦術で吸引した

様々な制約の中での総面積7,203㎡の池を浚渫

平安神宮の庭園は、国の名勝に指定されているため、工事を行うには様々な制約があります。また、有料施設である庭園の拝観を止めずに工事をする必要もありました。数ある制約をいかに克服し、工事を成功に導くのか……レンサルティング企業アクティオの底力が試されました。もっとも大きな制約は、ヤードの狭さでした。コンパクトで高性能な汚泥処理プラントの構築が必要不可欠だったのです。

神社駐車場の限られたスペースに組み上げられた汚泥処理プラント

神社駐車場の限られたスペースに組み上げられた汚泥処理プラント

泥の脱水にスクリューデカンタを使用

汚泥処理でキーとなる泥の脱水処理に使われることが多いフィルタープレスという装置では、有機汚泥である神苑の池のヘドロは処理できず、しかもバッチ処理になるため広大なスペースを必要とします。そこで、連続的な処理が可能なスクリューデカンタという装置を使って脱水を行うことにしました。試験施工をしてみると、調整の難しさはあるものの十分実用に耐えうるという結論が出ました。

汚泥処理の中核を担ったスクリューデカンタ。遠心力を使って脱水を行う

汚泥処理の中核を担ったスクリューデカンタ。遠心力を使って脱水を行う

甦れ! イチモンジタナゴ

ヘドロが除去され、砂地が現れた

ヘドロが除去され、砂地が現れた

準備を含めて約1年、2019年9月に浚渫工事は無事終了しました。きれいになった池には、イチモンジタナゴが試験放流されました。

池には特別に繁殖させたイチモンジタナゴが放流された

池には特別に繁殖させたイチモンジタナゴが放流された

平安神宮池底清掃プロジェクトは、アクティオのレンサルティング力が試される工事でもあり、社会貢献への姿勢を示す仕事でもありました。平安神宮の美しい池に、イチモンジタナゴが復活する日も近いでしょう。

平安神宮の本多宮司と、弊社小沼会長。後ろには工事奉納の石碑が見える

平安神宮の本多宮司と、弊社小沼会長。後ろには工事奉納の石碑が見える

10月初旬、関西方面のアクティオ支店とグループ各社の社員が、家族と共に神宮周辺の清掃ボランティア活動を行いました。作業期間中に色々とお世話になった近隣住民の皆様へ感謝の気持ちを表すためです。手に手に清掃用具を携えた総勢236名が、近隣の道路や公園の清掃を行いました。

神宮周辺の清掃ボランティア活動

密着125日!京都平安神宮神苑「池底大清掃に挑んだ男たち」

(20分バージョン)

(5分バージョン)

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