株式会社アクティオは2018年11月18日(日)~19日(月)の2日間、東京都あきる野市にて開催された「2018森林・林業・環境機械展示実演会」に出展しました。伐採現場での作業効率化のために、搬出した積荷を荷箱ごとフォワーダ(伐採した木材などを搬出する重機)からトラックへ載せ替え、ノンストップ作業を実現する新性能「FUVフォワーダ、FUVスタンショントラック」の展示に加え、『第43回発明大賞 考案功労賞』を受賞した「根こそぎ切るソー」など、数多くの林業機械を展示。またデモンストレーションも行ないました。
全国の森林組合で人手不足が叫ばれる昨今、アクティオは新たな施策モデル・機械化で生産性を向上。またコスト低減も図れる商品を投入することで、林業においてもレンサルティングの優位性をアピールしました。
今回レンタルを開始する「FUV フォワーダ」と「FUV スタンショントラック」は、軟弱路面の伐採現場からフォワーダで木材を運び、木材を積載した荷箱をそのままスタンショントラックに載せ替え可能な新性能車両。フォワーダからスタンショントラックへと荷物を積み替えずにノンストップ作業が可能なため、現場での作業効率が飛躍的に向上します。
展示のスタンションタイプの荷台に加え、用途に応じて上のような深箱タイプの荷台に付け替えることも可能です。
「FUVフォワーダ」を操作する際、運転席から荷箱を降ろす場所が見えないため、安全性に関してはバックカメラを装備して対処。映像をモニターに映し出しても、作業に集中してモニターを見ないことが多いため、あえてメガネ型にすることで万全を期しています。
このメガネ型ウェアラブルは、ひとつの映像を左右ふたつのディスプレイに振り分け、体感として目から70~90センチ先に12~15インチぐらいのモニターが浮かんでいるような見え方をします。この違和感のない見え方が安全な作業を生むのです。
グラップル付きのトラックは、いままで大型タイプしか存在しませんでした。大型ですと伐採の現場まで入れないことも多く、山奥はクローラータイプのトラックで対処し山土場で木材を積み替える必要がありました。近年、日本の林道は山奥まで延びているためクローラーでは移動に時間がかかるという問題がありした。
今回開発した3t車ベースのグラトラはコンパクト仕様なためスピーディーに山奥まで到達し3mまでの木材の積載・搬出ができます。しかも作業はひとりで行なえるため、木材搬出コストの削減も見込めます。
グラップルが必要ない場合は、アウトリガーを取り付ける必要がないため、同じ3t 4WDのスタンション仕様トラックで、4mまでの木材を積載可能です。
今までは7~8mだったリーチが、12mまでと飛躍的に向上しました。スピーディーで効率の良い集材作業実現により、コストや労力負荷の低減など、林業現場における生産性向上に大きく貢献します。また油圧ホースがテレスコアームに内蔵されているため、ホースの破損を気にせず作業できるのも大きなメリットです。
木材や竹などをカットし、そのまま掴んで移動できるのがTIGER CUT 210eです。木材の種類にもよりますが、直径約200mmまでカット可能。より太い木材をカットする場合は、アタッチメントを変えることで直径約500mmまで対応可能となります。
街路樹の根を処理する際、従来はチェーンソーなどを用いていたが、騒音が大きく、また木屑を飛散させてしまうため、安全性にも配慮が必要でした。そんな悩みを解決するのが根こそぎ切るソーⅡ型です。バックホーのエンジン音のみで作業できるため騒音が少なく、木屑を飛散せずに安全に作業可能で、人員削減にもつながります。周りのアスファルトを傷つけずよりスピーディーな抜根ができるのも魅力です。
例えば公園の樹木を伐採した際、切り株が残っているとお子さまやお年寄りがつまずき、事故につながりかねません。従来は切り株の処理をチェーンソーなどで行なっていましたが、より省力化を図るために開発されたのがスタンプカッターです。切り株を地面と面位置、必要であれば地中300mmまで削り取る事が可能です。不整地での作業ならゴムクローラ式が、芝生で作業するならタイヤ式が適しています。
日本の林道は道幅が狭く、進入したあとUターンできずにバックで戻るということがあります。そんなシーンでのドライバー負担を低減してくれるのが「くるっとダンプ(転車台付3tダンプ)」です。PTOスイッチをONにし、レバー操作で床下に設置された転車台を上下させ、車体(ダンプ)を上げた状態にすれば、その場で手押しでの方向転換が可能です。最小旋回寸法が5,600mmなため、それ以上のスペースがあれば方向転換可能。なお、転車台を接地させる路面が多少荒れている場合は、ゴムマット等を敷くことにより安全に方向転換ができます。
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